石川宣言

2016年10月28日の全体会合・クロージングセッションで、本国際会議の成果として、「生物文化多様性に関する石川宣言2016」が採択されました。

生物文化多様性に関する石川宣言2016

豊かな里山里海を擁する石川県七尾市にて開催された
第1回アジア生物文化多様性国際会議(2016年10月27-29日)の参加者である私たちは、

  1. 地域の生物文化資源がもたらす豊かな創造性と活力を、都市部、農村部を問わず次世代に継承するため開催された、第1回アジア生物文化多様性国際会議の結論を歓迎し、付属提言書にある提案を支持します。
  2. 生物と文化の多様性は、私たちの健康と福祉、そして回復力があり持続可能な社会の構築に役立つことを認めます。
  3. 生物と文化の多様性は、持続可能な開発の実現、そのために国連が合意したアジェンダ2030と持続可能な開発目標の達成において重要な役割を果たしていくことを認めます。
  4. 本会議におけるユースセッション(2016年10月28日)の成果と、彼らに生物文化多様性に関する、知識、価値観、未来への明るい展望を醸成する機会が提供されたことを歓迎します。
  5. 私たちが、生物多様性と文化多様性の間の相互作用、それが経済、政治、環境、文化的な持続可能性に与える重要な影響について理解を深める際に、生物多様性と文化多様性のつながりユネスコ生物多様性条約事務局共同プログラムが果たす役割の重要性を認識します。
  6. 地域の知恵、技、文化習慣に光をあて、生物文化多様性とその回復力を強化することを通じて、豊かな自然と文化の保全、持続可能な利活用、公平な利益配分のための統合的な方策を考え、実践していきます。
  7. FAO世界農業遺産、ユネスコエコパーク、ユネスコジオパーク、ユネスコ世界遺産などの国際認証制度の地域での実践活動に基づき、対話、相互交流、学びあいを進め、地域づくりにおいて多様性と文化的に適正な開発が促進されるように努めます。
  8. アジア地域における、持続可能な開発戦略や政策に生物文化多様性の考え方が反映されるような人材育成のための学びあいを促進する仕組みづくりの重要性を認めます。
  9. 国際機関、地域機関、国、地方自治体に対し,生物文化多様性、農村と都市部のつながりに関するより良い政策の立案を目指し、住民、伝統的コミュニティー、政策策定者、ビジネスセクター、研究者がつながり、協働を生み出す対話のためのプラットフォームの構築を支援し、促進することを求めます。
  10. この意味で、地域の実践経験からグローバル課題解決に貢献できるプラットフォームモデルを創出した石川県と国連大学の連携の成果を歓迎します。
  11. 本会議の成果を、生物多様性条約COP13をはじめ、国内外におけるあらゆる機会を通じて発信します。
  12. 石川県の里山里海の保全活用施策をはじめ、本会議で共有された事例、政策、コンセプトが、里山イニシアティブや、生物多様性と文化多様性のつながりユネスコ生物多様性条約事務局共同プログラムをはじめとする学びのプラットフォームを通して磨かれ、広がっていくことを希望します。
  13. 国連大学、生物多様性条約事務局そしてユネスコとのパートナーシップのもと、他地域でも類似のイニシアティブを考慮し支援するよう、国連加盟各国の参画を求めます。