スタイリッシュな見た目で人気を集めているタンクレストイレですが、そんなタンクレストイレを設置する際にネックになってくるのが水圧について。
そのため、
「タンクレストイレの設置に必要な水圧ってどれくらいなの?」
「そもそも水圧ってどうやって確認したらいいの?」
といった悩みを抱えている方も多いはず。
また、すでにタンクレストイレを設置しているものの、「なんだか水の流れが弱い気がする」と感じている方もいるかと思います。
そこで今回は、タンクレストイレの水圧を確認する方法について紹介していきます。水圧の問題を解決する方法についても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
タンクレストイレの水圧を確認する4つの方法
タンクレストイレの水圧を確認する方法には、
- シャワーの水圧で確認する方法
- トイレが設置されている階数で確認する方法
- 配管の状態で確認する方法
- 住宅に水を引いている方法で確認する方法
といった4つの方法があります。
1. シャワーの水圧で確認する
タンクレストイレの水圧を確認する方法としておすすめなのが、この「シャワーの水圧で確認する方法」です。
「シャワーの水圧が低い=住宅全体の水圧が低い」と判断できるため、タンクレストイレを設置する際に水圧を確認する方法として重宝してくれます。
具体的な確認方法は以下のとおりです。
- 6リットル以上入るバケツを用意する
- シャワーか水栓から10秒間水を出してバケツに貯める
以下の手順を実践し、10秒間で4リットル以上貯まるようであればタンクレストイレを設置できるだけの水圧は確保できていると考えられます。
一方、10秒間で貯まる水の量が4リットルに満たない場合は、低水圧に対応したブースター付きのタンクレストイレを導入する必要があると考えられます。
2. トイレが設置されている階数で確認する
タンクレストイレが設置されている、あるいは設置する予定のトイレが建物の2階以上にある場合、水圧が低く、設置するのが難しい場合があります。
高い場所に水を送るためにはより強い力が必要になってしまうため、1階より2階にあるトイレの方が水圧が低くなってしまいますし、3階以上にあるトイレはさらに水圧が低くなってしまう傾向にあります。
ただ、その辺についての対策がきちんとなされている住宅も多いので、まずは先ほど紹介したシャワーを使った方法で水圧を確認してみることをおすすめします。
3. 配管の状態で確認する
住宅のトイレには配管を通って水が供給されていますが、配管の状態が古くなると水圧が弱くなってしまいがちです。
配管の内部は特殊な加工が施されていますが、20年以上経過するとサビや剥がれなどによって配管の内部が劣化してしまいます。
また、細かなゴミが長い年月をかけて少しずつ蓄積し、水の通り道を狭めてしまうこともあります。
水の通り道が狭くなればなるほど水圧が低くなってしまうため、20年以上経過してしまっている住宅ではタンクレストイレの設置や使用が難しくなってしまうわけですね。
ただし、この場合も、先ほど紹介したシャワーを使用する方法で実際の水圧を確認した上で判断されることをおすすめします。
4.住宅に水を引いている方法で確認する
汲み上げ式のポンプで井戸などから水をひいている住宅の場合は水圧が低いことが多いため、タンクレストイレの設置には向いていません。
汲み上げ式ポンプの性能にもよりますが、タンクレストイレを設置し、通常通りに使用できるだけの水圧で稼働するのは難しいと言わざるをえません。
タンク式のトイレの設置をおすすめします。
水圧不足を解消するならブースター付きのタンクレストイレがおすすめ
シャワーを活用する方法で水圧をチェックした結果タンクレストイレを設置するのが難しいと判断される場合や、すでにタンクレストイレを設置していて水の流れが弱いと感じる場合は、ブースター付きのタンクレストイレの導入を検討してみてましょう。
ブースターは水圧を調整できる加圧装置で、最近のタンクレストイレには、このブースターが付属しているタイプのトイレもあります。
自分で確認するのが難しい場合は業者にチェックしてもらおう
今回紹介したシャワーを使って水圧を確認する方法を活用すれば、おおよその水圧をチェックすることは可能です。
ただ、あくまで簡易的な方法でしかありませんので、一度業者に来てもらい、より正確な水圧を計測してもらうことをおすすめします。
すでにタンクレストイレを設置している場合も、一度業者に来てもらって水圧の状態を確認してもらい、必要であればブースター付きのトイレへの変更を検討してみましょう。
タンクレストイレとタンク式トイレの違いはこちらで解説しています。