志賀町機具岩

開催地メッセージ

石川県知事 谷本 正憲

アジアで初となる生物文化多様性に関する国際会議が、ユネスコ、生物多様性条約事務局、国連大学及び七尾市の協力の下、ここ石川の地で開催できることに対し、ご関係の皆様方に心から感謝申し上げます。

近年、従来の生物多様性の保全に加え、各地域に根差した固有の文化もあわせて保全・保護する生物文化多様性保全の考え方が広がっており、2014年4月には、イタリアにおいて生物文化多様性に関する第1回目のヨーロッパ会合が開催されています。

こうした動きは、伝統的な農業のみならず、生活に根付いた祭礼などの文化の保全も目指す世界農業遺産「能登の里山里海」の取り組みや、地域固有の「ふるさと文化」の継承・発展を図っていこうとする本県の取り組みとも符合するものです。これらの取り組みがユネスコや生物多様性条約事務局に高く評価されたことにより、本県で第1回目の会議を開催することになりました。

本会議の開催により、石川の里山里海やふるさと文化に新たな価値が加わるとともに、会議を通じて、アジア各地域がそれぞれの取り組みを学び合い、ふるさとの豊かな自然と文化を地域の活性化に繋げていくことで、アジア全体の発展に大きく貢献するものと確信しています。研究者はもちろんのこと国際機関や政府・自治体の関係者も参加されることになっており、議論いただきたいと考えています。

また、各国から参加される皆様方には、レセプションやエクスカーションの場を通じて本県の里山里海をはじめ、食文化、伝統文化といった石川の魅力に直接触れていただく等、石川らしいおもてなしでお迎えをしたいと思います。

皆様とお会いすることを楽しみにしております。

七尾市長 不嶋 豊和

世界農業遺産「能登の里山里海」の認定から5周年を迎え、「第1回アジア生物文化多様性国際会議」が、ここ七尾市で開催する運びとなり、心からお礼と感謝を申し上げます。

能登の里山里海は、日本海の荒波に面した急傾斜地に広がる棚田、日本海の強い潮風から家屋を守る間垣と呼ばれる竹の垣根など、日本の農山漁村の原風景を表現する魅力ある景観であります。

人々の暮らし、風土から生物多様性が守られた農林漁業、長い歴史の中で育まれたキリコ、青柏祭の山車などの祭礼の保存継承、能登の宝を未来に繋げていくためにも、里山里海の保全活動を通して、人を呼込む地域創出に努めて参ります。

また、「能登の里山里海」の風土・文化、そして、「能登はやさしや土までも」と言われるように、人々の生活から育まれた気質や生業、自然美に富んだ「能登の里山里海」を、充分に感じていただければ幸いに存じます。

この国際会議を契機として、認定からこれまでの経緯と、さまざまな取組み成果を踏まえ、能登地域の方々とともに、これからの、新たな可能性や展望を議論する、有意義な場といたしたいと思います。

さらに、関連分野に携わる方々の意識の向上と、生物文化多様性が保全された取り組みについて、国や県、関係団体との連携を図り、能登の魅力を繋げたいと考えております。

最後になりますが、世界各国からの参加者を「おもてなしの心」でお迎えし、能登の里山里海に育まれた海の幸・山の幸、豊な自然、景観、温泉など、その魅力をご堪能頂きたく、全力で協力をさせて頂きたいと思います。